▶︎青春座の歩み
戦後の1945年(昭和20年)10月に北九州市(当時八幡市)で創立。
「郷土シリーズ」「現代シリーズ」の二つを柱に創立以来毎年公演を実施。
これまで230回以上の公演実績を持つ。
75年にわたる歩みを、写真と共に紹介します。
青春座のアイデンティティは「地域」にあります。
北九州市で劇団活動を持続させ、地域に根を降ろした活動をするために、「郷土シリーズ」と「現代シリーズ」の2つの路線を堅持しています。
【1.郷土シリーズ】
青春座の中心路線であるのがこの郷土シリーズ
北九州市をはじめ九州・山口の題材を掘り起こしていくことや、地元出身の作家を起用していくことが、青春座の存在理由です。
<主な作品>
「無法松の一生」「白洲灯台」「小倉祇園事始」「杉田久女」「杉山貞」
「小倉城の女たち」「白蓮と伝ネム」「女たちの壇ノ浦」「高杉晋作」「ゼロの焦点」「わるいやつら」「若戸大橋物語」「戸畑祇園ヨイトサ」「松本零士物語」「シーナ」「風花帖」「河内一彦日本初訪欧飛行」「石原宗祐物語」など
【2.現代シリーズ】
演劇人は常に社会の動きに敏感であるべきだという考え方で、さまざまな社会現象を検証しています。
<主な作品>
原爆の「姉の言葉」、交通問題の「狂った季節」、公害問題の「ある町の高い煙突」、
わたぼうしコンサートの「たんぽぽの詩」、老人問題の「走れ!ウラシマオー」、
「最後の遺言状」、リビングウイルの「時の贈りもの」、離婚問題の「さよなら、あなた…」感染症の「バードウイルス来襲」、終活の「エンディング・ノート」、コロナ禍の「セレンディピティ」など
劇団員は“良き社会人たれ”をモットーに、徹底したアマチュア精神で市民生活に根を降ろすと共に「来るを拒まず」の姿勢を貫き、これまで劇団員になった市民は2000人を超しています。
劇団青春座は北九州市民と共に長い歴史を歩み続け、北九州の地に市民文化を実らせ、その中心的存在として、まさに「市民劇団」とよばれるに相応しい劇団として、今も多くの市民の方々に支えられています。
受賞歴
1970年(昭和45年)第3回北九州市民文化賞
1984年(昭和59年)サントリー地域文化賞
1987年(昭和62年)福岡県教育文化功労者表彰
1995年(平成7年)文部大臣表彰
1996年(平成8年)福岡県文化賞
2003年(平成15年)北九州市表彰
海外公演
1990年(平成2年)5月 中国・大連公演「無法松の一生」
1996年(平成8年)5月 中国・大連公演「さよなら、あなた…」
東京公演
1983年(昭和58年)4月「無法松の一生」有楽町・よみうりホール
1995年(平成7年)5月「時の贈り物」池袋・東京芸術劇場